大雨の日にトイレの水が流れない!原因や対処法をご紹介
普段は問題ないのに、大雨の日に限ってトイレが流れない…このような悩みをお持ちではありませんか?
大雨の日限定の現象で違和感を感じると思いますが、これもトイレのトラブルの一つです。
一時的な現象ではあるものの、ゴボゴボと音が鳴るだけでなく、最悪トイレや他の排水口から水が逆流するおそれがあります。
もし大雨の日にトイレの水が流れない時は、早めに応急処置を取り、不安がある方は業者へ相談しましょう。
大雨の日だけトイレの水が流れない原因は?
大雨の時にトイレの水が流れない現象は、決して珍しいものではありません。
雨量や建物の立地によって影響の違いはありますが、ほとんどのケースで原因は共通しています。
下水道に大量の雨水が流れ込むため
大雨の時にトイレの流れが悪くなる原因は、下水道に大量の雨水が流れ込むことが影響しています。
下水道は、毎時50mm程度の大雨を許容できる設計になっていますが、近年は毎時50mmを超える大雨も珍しくありません。
また、都市部ではゲリラ豪雨も頻発しており、短時間で下水道に多量の雨水が流れ込む状況も少なくないのです。
このような状況になると、下水道のキャパシティがオーバーし、あふれたり、逆流したりするリスクが高まります。
下水道のキャパシティがオーバーすると、一般家庭の排水も流れづらくなり、トイレの水が流れない現象が起こります。
なお、時間が経てば元に戻りますが、雨量によっては時間がかかります。
トイレの排水管は下水道に近い位置にある
大雨が降った時にトイレの水が流れづらくなる根本的な要因は、排水管の位置が関わっています。
一般的な住宅の場合、排水管は台所を起点として、トイレを終点とする配置になっています。
トイレはもっとも下水道に近いため、大雨の時に下水道のキャパシティが小さくなると影響を受けやすいのです。
水は上から下に流れるため、トイレは一番影響を受ける場所に当たります。
なお、トイレや浴室、洗濯機置場などの位置が周辺道路より低い場合、排水口から水が逆流するおそれもあります。
ゴボゴボと異音がする際は、トイレが逆流しないように気を付けましょう。
大雨でトイレの水が流れない時の応急処置
いずれにせよ、大雨でトイレが流れない状況は困りものです。
店舗や公共施設のトイレを借りる手段もありますが、根本的な問題の解決にはなりません。
できる対策は限られますが、以下の方法で応急処置を行い、状況の改善を試みましょう。
ラバーカップで空気を移動させる
トイレの水が流れなくなったら、ラバーカップを使用してみましょう。
トイレのつまりを解消する道具ですが、排水管とトイレの空気の流れが変わり、トイレの水が流れやすくなる可能性があります。
ラバーカップはさまざまありますが、便器のサイズに合ったものを選びましょう。
便器のサイズに合っていないと隙間が生じ、空気が適切に移動されなくなります。
排水マスの空気を抜く
可能であれば、排水マスの空気を抜いてみるのもよいでしょう。
ラバーカップと同じ効果があり、トイレの水が流れやすくなる場合があります。
ただし、排水マスの周辺が濡れている場合は注意が必要です。
内部に雨水が入ってしまい、逆効果となるばかりか、かえって水が逆流するリスクを高めてしまいます。
難しい時は、トイレでラバーカップを使用しましょう。
トイレの逆流防止に「水のう」もおすすめ
配管の空気を抜くと、トイレの水が流れる可能性がありますが、水が逆流するリスクは残っています。
逆流を防止するために、水のう(すいのう)を作るのもよいでしょう。
水のうは、大きめのビニール袋・ゴミ袋を2〜3重にし、中に半分程度の水を入れたものです。
口を輪ゴムなどでしっかりと縛り、便器の中に置くと、水の重さによって逆流を抑えられます。
万が一に備え、トイレを使わない時は水のうを置いておきましょう。
応急処置をしても水が流れない時は業者に相談を
もし応急処置を取っても水が流れない、対処できない時は、業者に頼ってみるのもおすすめです。
対処してもらえる可能性がありますので、困った時は業者に相談してみましょう。
大雨の日にトイレの水が流れない現象は、あくまでも一時的なものです。
ただし、建物の立地や排水管の位置の影響を受けるため、抜本的な改善は難しいと考えておきましょう。