トイレ一回流すごとの水道代はいくら?!毎回流さない節約法はあり?!
私たちが普段何気なく使用しているトイレですが、使う度に水を流すため、水道代が気になる方も多いのではないでしょうか。
小の時は何回かまとめて流すなど、節水に努めている方もいると思います。
トイレの水道代は、実は一般に考えられているほど高くはありません。
むしろ過度な節水は避けるべきであり、毎回流すのはもちろん、タンク内にペットボトルを置くのも得策ではないのです。
場合によってはトイレの詰まりを引き起こし、修理費用が高額になるおそがあります。
トイレ1回流すごとに大小ともにいくらかかるのか
では、トイレを一回あたりの水道代はいくらかかるのでしょうか？
まずトイレ一回の大まかな水使用量は、小が6L・大が8Lです。
使用している便器によって若干の差はありますが、2Lペットボトル3〜4本の水を使用しています。
水道代の相場は、1Lあたり0.1円〜0.2円（自治体による）です。
この金額に当てはめると、トイレの水道代は一回につき0.6円〜1.8円となります。
仮に小を1日3回、大で1回流したとすると、一日およそ2.6円〜5.2円です。
ただし、家族が増えると水使用量・水道代ともに増加します。
上記を例に取ると、4人家族の一日の水道代は10.4円〜20.8円、一年間で3,796〜7,592円となります。
一回ごとの水道代はわずかでも、一年に換算すると大きな金額になることが分かります。
そのため、節水に努めることも重要ですが、方法を間違えると余計な出費を招きかねません。
古いトイレは10L以上の水を使うことも
なお、トイレは1回あたり6〜8Lの水を使用しますが、古い便器は10L以上使う場合もあります。
仮に10L使うとしても、平均と比べて年間数百円の出費増加となります。
水の使用量が増える分、水道代も高くなりますので、一層の節水が求められるでしょう。
トイレを流さないという節約法のデメリット
トイレの水道代を節約する一番単純な方法は、流す回数を減らすことです。
しかし、単純な節水方法とはいえデメリットは大きく、思わぬトラブルを招くおそれもあります。
便器が詰まりやすくなる
トイレを流さずに放置すると、徐々に尿石が蓄積していきます。
尿石は頑固な汚れの一種で、なかなか取れないため、除去するだけでも一苦労するでしょう。
尿石が蓄積すると便器が詰まりやすくなり、やがて水漏れや逆流をまねく危険があります。
節水して水道代を節約しても、修理費用が高く付くケースは珍しくありません。
結果的に出費が増えてしまうことになるでしょう。
トイレが悪臭の温床に…
トイレを流さないと、悪臭の原因にもなってしまいます。
最初こそほとんど臭いを発しませんが、便器で雑菌が繁殖し、不快な臭いの温床になるリスクがあるのです。
トイレを利用するたびに悪臭に悩まされ、ストレスを感じることになるかもしれません。
また、衛生面の問題も生じます。
さまざまな雑菌が繁殖するため、健康に影響が及ぶ可能性もあります。
掃除の手間が増える
掃除の手間も増えてしまいます。
悪臭がなかなか取れないだけではなく、結石の除去にも手間取ってしまうと思います。
場合によっては業者を呼ぶことになるかもしれませんが、清掃費用に注意が必要です。
もし高圧洗浄が必要になると、数万円の費用がかかることがあります。
その他の節約方法は？
トイレを何回も貯めたから流す方法は節水できるものの、リスクが大きいため避けるべきです。
その他にも節水方法はありますので、水道代が気になる方は試してみましょう。
小と大を使い分ける
トイレのレバーに小と大の区別がある場合、しっかり使い分けましょう。
小なのに大のレバーで流してしまうと、水が無駄になってしまいます。
わずか2L程度とはいえ、年間ではかなりの違いになりますので、使い分けを徹底しましょう。
タンクの浮き球を調整する
トイレのタンクの中には、浮き球というタンクに貯まる水量を調整する部品が付いています。
もし大と小の区別がないトイレや、10L以上の水を流すトイレの場合、調整してみるとよいでしょう。
ただし、水量が減ってしまう点に注意が必要です。
流れが悪くなりますので、詰まりには気を付けましょう。
節水型トイレに変更する
もしトイレが古く、家族で一日に何度も使うようであれば、節水型トイレへの交換も候補に入ります。
費用はかさんでしまいますが、水の使用量が減るため、年間数千円の水道代節約につながる可能性もあるでしょう。
古いトイレは水漏れなどのトラブルも多くなりますので、交換時期が来たら検討してみてはいかがでしょうか。
