便器がヒビ割れる原因は？交換・修理費用の相場も解説
便器はさまざまな素材で作られていますが、特に多いのは陶器製です。
陶器製の便器は耐用年数が長く、めったに破損することはありません。
しかし、衝撃を与えてしまった時など、便器にヒビが入ったり、破損したりすることもあります。
強固に作られているとはいえど、外的要因次第では突如壊れる場合もあるのです。
便器のヒビ割れは危険な状態で、水漏れの原因になるばかりか、ヒビ割れがさらに広がるおそれもあります。
もしヒビを見つけたら、早めに業者を呼び、修理・交換をしてもらいましょう。
便器のヒビ割れに多い原因
では、何が便器のヒビ割れを引き起こすのでしょうか？
便器がひび割れてしまう原因は大別して3つほどあります。
いずれも日頃の不注意が引き起こすものですが、思わずやってしまいがちな原因ばかりでしょう。
便器に強い衝撃を与えた
便器がヒビ割れる原因で、特に多いのは衝撃によるものです。
うっかり物をぶつけてしまった時など、便器が強い衝撃を受けてヒビ割れが入ったり、壊れたりする場合があります。
トイレに使用されている陶器はとても頑丈に見えますが、衝撃の強さや、力が加わる方向によっては割れてしまうこともあるのです。
わずかな衝撃で壊れる場合もあるため、日頃から細心の注意を払う必要があります。
トイレに物を置いている方も多いと思いますが、ぶつけてヒビが入ると、高額な交換費用がかかってしまいます。
衝撃を加えないのはもちろん、物をぶつけなくて済むよう、トイレにはなるべく物を置かないようにしましょう。
便器の上に乗るなど重圧をかけた
衝撃を加えた時と同じように、重みでトイレが破損するケースもあります。
例えば、棚の物を取ろうとしてトイレへ乗った場合、便器が重みに耐えきれず、ヒビが入ることもあるのです。
つい大丈夫と思って乗ってしまいがちですが、一箇所に強い力がかかると壊れてしまいます。
便器の上に乗らなくて済むよう、棚を置かないようにするか、小さな椅子・脚立を用意しておきましょう。
熱湯など急激な温度変化によるもの
便器に熱湯をかけた時など、急激な温度変化によって割れてしまう場合もあります。
殺菌を兼ねて、熱湯でトイレ掃除をしている方もいると重いますが、絶対に行ってはいけません。
陶器は熱に強いと言われていますが、トイレに関しては熱の影響が考慮されていないのです。
そのため、便器が急激な温度変化に耐えきれず、ヒビが入ってしまいます。
確かに熱湯を使えば手軽に殺菌できますが、便器にとっては逆効果です。
すぐにでも止めましょう。
便器のヒビ割れを防ぐ対処法
トイレにヒビが入る原因のほとんどは、外的な要因が影響しています。
反対に言えば、日頃の意識を変えることで、ヒビ割れを防げます。
以下の点に注意し、トイレのヒビ割れを防止しましょう。
便器に強い衝撃を与えない・上に乗らない
まず注意しておきたいのは、便器に強い衝撃を与えず、上に乗らないことです。
一見すると頑丈そうに見える便器ですが、強い衝撃や重みに耐えられるほどではできません。
些細なことで割れる可能性もありますので、これら2点は絶対に守るべきポイントといえます。
トイレに掃除道具などの物を置かない
トイレの周りに物を置かないようにしましょう。
トイレットペーパーなどの軽い物は別ですが、掃除道具は別の場所に置くことをおすすめします。
掃除道具が便器に当たると、衝撃で割れてしまう危険があります。
事故防止のためにも、トイレはなるべく物を置かないようにしましょう。
ぬるま湯か水を使って掃除する
掃除の際に便器を水で流す必要がある時は、ぬるま湯か水を使うことが重要です。
熱湯は便器を傷めますので、40〜50度前後のぬるま湯や、水道水で洗い流しましょう。
便器の修理・交換にかかる費用相場は？
もし便器にヒビが入ってしまった時は、業者に交換してもらう必要があります。
パテなどで補修するケースも見られますが、便器のヒビ割れは交換が基本です。
業者に連絡し、一度状態を点検してもらいましょう。
なお、タンクや便器のみであれば、費用相場は3〜5万円ほどです。
極端に高いとは言えませんが、数万円の出費は覚悟しておきましょう。
一方、トイレ本体を丸ごと交換する場合、安くても10万円前後、高ければ20万円以上の出費となります。
特に10年以上前に製造されたトイレなどは、メーカーが生産を終了していることが多く、全交換も珍しくありません。
交換費用は、トイレの本体価格や業者の作業費によって大幅に変わるため、しっかりと見積もりを取っておきましょう。
