尿石除去は必要？トイレの配管つまりを防止するための豆知識

尿石はトイレの配管をつまらせる汚れの一つで、時間をかけて少しずつ蓄積していきます。
もし古いトイレをお使いの方で、水の流れが悪いと感じているなら、尿石除去も検討してみるとよいでしょう。

ただし、尿石は必ずしも蓄積するわけではありません。
日頃からこまめに手入れを行えば、配管への蓄積を防ぐことも可能です。

なぜトイレの配管に尿石ができる？

尿石は、尿に含まれるミネラル（カルシウム）が固まったものをいいます。
石のように固いことから尿石と呼ばれており、トイレの配管をつまらせる原因の一つです。
ただし、尿石は時間をかけて配管に蓄積するため、すぐにトイレをつまらせるわけではありません。

尿石は配管だけでなく、便器内や便座の裏にも固着します。
飛び散った尿が蓄積して尿石となりますので、こまめなトイレ掃除が必要です。

尿石がトイレの配管をつまらせるケースは多くありません。
しかし、放置してしまうと巨大化し、水の流れを阻害する要因となります。
やがて配管の大部分を塞ぎ、トイレのつまりを引き起こすことがあります。

尿石が配管を塞ぐまでには、年単位の時間がかかります。
ただ、古いトイレは尿石が蓄積している可能性もあります。
いずれにせよ、トイレがつまったら業者に相談してみましょう。

尿石はトイレをつまらせるだけでなく、悪臭の原因にもなります。
尿が尿石へと変化する過程では、独特の刺激臭を持つアンモニアが発生します。
アンモニアは空気中に留まりやすく、臭いが充満することも珍しくありません。

尿石ができた場合、持続してアンモニア臭を発するケースもあります。
トイレでアンモニアのような刺激臭がする時は、業者に尿石除去を依頼しましょう。

業者にトイレの尿石除去を依頼した場合、およそ5千円〜1万円程度の費用がかかります。
軽度なつまりであれば、薬剤を使用して尿石除去を行います。
費用も一般的なつまり修理とほぼ同じで、ほとんどの業者は数千円で対応しています。

一方、尿石が大きい場合など、薬剤で処理できない時は注意が必要です。
高圧洗浄など、より本格的な対応が求められるため、費用が高くなってしまう可能性があります。
1万円以上かかりますので、費用を多めに見積もっておきましょう。

尿石除去の費用は業者によっても異なります。
費用が気になる方や、出費を抑えたい方は、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。

相見積もりを比較すれば、大まかな費用を一目で把握可能です。
施工料金が安い業者もすぐ見つかるほか、他社の見積もり結果を料金交渉に利用することもできます。

トイレの配管の尿石は、日頃の習慣で蓄積を予防することが可能です。
トイレのつまり防止にも繋がりますので、以下のポイントを押さえておきましょう。

尿石を予防したい方は、こまめなトイレ掃除を心がけましょう。
面倒に感じる方も多いと思いますが、トイレ掃除は尿石の予防に効果的な手段です。

毎日トイレを掃除する必要はありません。
余裕があるなら1週間に1回、難しければ半月に1回の掃除でも十分です。
ただ、汚れは少しずつ蓄積しますので、最低でも1ヶ月に1回はトイレ掃除を心がけましょう。

尿石の蓄積を防ぎたい方は、酸性の洗剤を使うとよいでしょう。
尿石はアルカリ性の汚れのため、酸性の洗剤に触れると中和されて溶けていきます。
市販のサンポールなど、酸性の洗剤を便器に流すだけでも効果が期待できます。

一方でアルカリ性の洗剤は、尿石に対して効果がありません。
排泄物などの汚れは取り除けますが、尿石には意味がないので注意しましょう。

トイレを使用した後は、その都度水を流すことも尿石の予防に繋がります。
何度かまとめて流す方もいると思いますが、汚れが蓄積して尿石ができやすくなります。

また、排泄物がトイレをつまらせてしまう可能性もあります。
つまりを防止するためにも、毎回流す習慣を付けることが重要です。