凍結時以外は必要ない？給湯器の水抜きが必要なケースまとめ
配管凍結防止のために、給湯器の水抜き作業をしたことがある方は多いと思います。
一方、そもそも給湯器の水抜きは必要ない、と考えている方もいるのではないでしょうか。
給湯器の水抜きは基本的に不要ですが、場合によっては作業する必要があります。
怠ると配管が凍結するリスクがあるため、翌日の気温や気象状況をチェックし、適切に対応しましょう。
給湯器の水抜きが必要なケース
給湯器の水抜きは、ケースによって必要性の有無が異なります。
特に以下に該当する場合、できるだけ早めに水抜きしたほうがよいでしょう。
寒波が予想される
明日寒波の到来が予想される時は、給湯器の水抜きが必要です。
水抜きをしないと配管が凍結し、破損してしまうおそれがあります。
寒波が来ると急激に気温が低下し、氷点下を下回ることも少なくありません。
配管内に残った水が凍ってしまいますので、早めに水抜きすることをおすすめします。
給湯器のマニュアルをチェックし、手順通りに水抜きしましょう。
給湯器を屋外に設置している
もし給湯器を屋外に設置している場合、気温の低下が見込まれる時は水抜きをおすすめします。
屋外の給湯器は直接風にさらされるため、外気温の影響を受けやすくなっています。
そのため、めったに凍結しない地域でも、気温によっては配管が凍結するおそれがあります。
気温が0度を下回りそうな時は、できるだけ水抜きしておきましょう。
旅行や出張で長期間家を空ける
もし旅行や出張などで長期間不在にするなら、給湯器の水抜きが必須です。
不在にする時期や季節によりますが、家を空けている間に配管が凍結し、破損して水漏れが起こる可能性もあります。
水道代の高騰や、修理代の出費に繋がりますので、忘れずに作業しておきましょう。
給湯器の水抜きをしないとどうなる？
給湯器の水抜きを面倒に感じている方も多いと思います。
確かに作業の手間はかかりますが、水抜きしないと配管が凍結し、さまざまなリスクを被るおそれがあります。
いずれにせよ、気温低下が予想される時は給湯器の水抜きが大切です。
お湯が出なくなる
給湯器の水抜きをしないと、お湯が使いたい時に使えなくなる可能性があります。
給水管内の水が凍結していますので、お湯が出るまでに時間がかかります。
すぐにでもお湯を使いたいからといって、無理やり蛇口をひねってはいけません。
配管を傷めてしまうため、氷が溶けるまで待つか、自然解凍を促す必要があります。
配管が破損してしまう
また、凍結によって配管が破損するケースも珍しくありません。
水は氷になると体積が増えるため、配管を内部から圧迫してしまいます。
その結果、配管に亀裂が入ったり、断裂したりする場合もあります。
もし配管が壊れたら、メーカーや業者に修理を依頼するほかありません。
修理する事態を避けたい方は、しっかり水抜きして配管の凍結に備えましょう。
水抜き以外で給湯器の凍結を防止する方法は？
給湯器の水抜きは、配管の凍結防止に効果的です。
しかし、水抜き以外にも凍結を防止する方法はあります。
その都度作業するのが面倒な方は、以下の方法を試してみましょう。
水を流し続ける
もっとも簡単な凍結防止策は、ずっと水を流し続ける方法です。
配管内に水が流れる状態を維持すれば、氷点下になっても水が凍結せずに済みます。
給湯器に繋がった蛇口をひねり、水を少しだけ流しておきましょう。
蛇口の下に洗面器や洗い桶、バケツを設置しておけば、水を無駄にせずに済みます。
たまった水は掃除や洗濯、食器洗いなどに使いましょう。
ただし、水道代がかさむ点に注意が必要です。
水道代を節約したい方は、水抜きは後述の方法を試しましょう。
配管にタオルを巻く
給湯器の配管にタオルを巻く方法もあります。
タオルを巻くと配管が保温されるため、凍結を予防できます。
なお、タオル以外にも不要な毛布やTシャツなどでも代用が可能です。
しかし、完全に凍結を防止できるわけではありません。
巻きつける手間もかかるため、時間に余裕を持って作業しましょう。
凍結防止ヒーターを取り付ける
頻繁に気温が氷点下を下回る場合、凍結防止ヒーターの設置もおすすめです。
配管に巻きつけて使用する機器で、電源は家庭用のコンセントを利用します。
凍結防止ヒーターは、配管の凍結を防止できるものの、毎月数百円の電気代がかかります。
電源は常時入れたままでも平気ですが、設置本数が増えると電気代も膨らみます。
