お湯を出すと音がするのは故障のサイン?水道トラブルの原因を徹底解剖
水道からお湯を出した時、「キーン」と響く音や、「ゴー」という鈍い音が聞こえることはありませんか?
こうした音は、水やお湯を使用している場合にのみ発するため、不安に思ってしまう方は少なくないでしょう。
特にお湯のみ使用している最中に音がすると、おかしいと感じてしまうかもしれません。
お湯の使用時に音が発生する場合、原因を特定して対策を取るか、必要に応じて業者に相談することも重要です。
特に気になるようであれば、プロに確認してもらったほうがよいでしょう。
水道のお湯を出すと音がする原因は?
水道からお湯を出した時、変な音がする原因は主に3つです。
住宅の構造から給湯器の故障まで、さまざまありますが、原因に合わせた対処をしましょう。
配管と家の建材が密着している
お湯を出した時の異音は、配管と家の建材が関わっているケースがほとんどです。
お湯を使うと配管が少し膨張しますが、その影響で配管と床材などの建材が密着し、住宅全体に音が響いている可能性があります。
本来であれば、配管と家の建材が触れないよう、隙間や穴が設けられています。
しかし、隙間が狭いと熱で配管が膨張し、建材と触れて音が反響するのです。
後述の水撃防止器を設置するなど、音を軽減する対策を取りましょう。
水圧が高い可能性もある
ゴーという音がする時は、水圧が高いことも考えられます。
水圧が高い状態の場合、水が流れる音が配管を伝って反響し、音を発生させる場合があるのです。
特にお湯を出すと配管が膨張しますので、水圧と相まって異音につながっている可能性があります。
給湯器の劣化や異常も疑われる
配管の膨張や水圧以外に音を発生させる原因としては、給湯器の異常・劣化も挙げられます。
例えば給湯器の配管に汚れや異物が詰まっていると、キーキーと大きな音が出ることがあります。
また、部品の劣化によって同様の音が発生することもあれば、破損した箇所から音が出ている可能性も考えられます。
給湯器を使用した時のみ音がする、給湯器周辺で異音が発生する場合、一度業者へ点検してもらうとよいでしょう。
もしお湯を使わなくてもガス臭い場合は、ガス漏れが起きているおそれがあります。
異音が生じたらすぐに使用を止め、速やかに業者を呼びましょう。
音がうるさい時の対処法
給湯器が破損している場合を除き、お湯を使った時の音が気にならないなら、放置するのも手です。
しかし、ストレスになる可能性もありますので、うるさいと感じている方は、以下で挙げる対処法を実践してみましょう。
止水栓(水道の元栓)を調整する
まず止水栓の水圧を調整してみましょう。
水圧が強く、配管を通る時に大きな音を発生している可能性があるためです。
もし自分で調整方法が分からない場合や、止水栓の位置が分からない方は、水道業者へ相談してみましょう。
水撃防止器(ウォーターハンマー低減器)を設置する
お湯を使用している時に甲高い音がする場合、ウォーターハンマー現象が起こっている可能性があります。
水撃防止器(ウォーターハンマー低減器)の設置を検討してみるとよいでしょう。
ウォーターハンマー現象は、水やお湯を使用している時や、蛇口を締めた時に大きな音が生じる現象です。
まるでハンマーで叩いたような音に似ていることから、こう呼ばれています。
水撃防止器は、ウォーターハンマーなどの音を低減する役割の機器です。
設置すると異音が低減される可能性があります。
音の発生場所が判明している場合に限られますが、取り付けてみてはいかがでしょうか。
ただし、取り付けには専門知識や技術が必要です。
自分でも不可能ではありませんが、業者に相談し、取付作業を行ってもらいましょう。
給湯器の部品交換・修理を行う
業者に給湯器をチェックしてもらい、部品の交換や修理をしてもらうことも対策の一つです。
前述したように、給湯器が稼働している最中のみ音がするのであれば、給湯器の異常が疑われます。
止水栓を調整しても変化がない場合、給湯器の点検を受けてみましょう。
音が気になる場合は業者に見てもらうのがおすすめ
お湯を出した際に音がする原因はさまざまですが、気になる方は業者に見てもらうとよいでしょう。
対処法もいくつかあるものの、自分でできる対策は限られています。
急に音が鳴り始めた場合、放置をしても改善される見込みはありません。
音がストレスとなってしまう前に、お住まいの地域の水道業者に相談してみましょう。