水道から赤い水が出てきた!原因は凍結?それとも…
水道から突然錆のような赤く濁った水が出てくると、驚いてしまう方は少なくないでしょう。
しばらく流し続けると元に戻りますが、不気味に感じてしまう方は多いと思います。
水道の赤い水の正体は鉄のサビです。
水道管の中にあるサビが溶け出し、水道水を赤くしています。
万が一少量を口に含んだとしても、すぐに健康に影響が出る可能性は低いといえます。
なお、対処法もありますが、継続して赤い水が出る時は業者に相談しましょう。
水道から赤い水が出る原因
水道から赤い水が出てしまう原因は主に3つです。
一時的な現象で終わる場合もあれば、原因次第では断続する場合もあります。
もし長期に渡って続く時は、業者に相談することをおすすめします。
水道工事や断水による影響
突然赤い水が出た場合、近隣で水道工事が行われているか確認してみましょう。
水道工事の影響で宅内の水道管にサビが流れ込み、水道水を赤くしている可能性が濃厚です。
同様の理由で、断水後に赤い水が出る場合もあります。
水道工事や断水による赤い水は、一時的な現象で終わります。
水を流し続けると元に戻りますので、焦って業者を呼ぶ必要はありません。
長期間使用していなかった
水道を長時間使用していなかった時も、赤い水が出ることがあります。
水道管の中のサビが時間をかけて沈殿し、赤茶色い濁った水が出てしまうのです。
ただし、長期間未使用だった場合の赤い水も一時的な現象です。
しばらく水を流し続ければ、通常どおりの透明な水道水に戻ります。
水道管の劣化の可能性も
一方、赤い水がずっと続くようであれば、水道管の劣化を疑ってみましょう。
金属製の水道管の耐用年数は15〜20年と言われていますが、日常使用によって少しずつ劣化が進みます。
劣化が進むにつれて、内部にサビも蓄積するため、赤い水が出てくるケースもあります。
特に築年数の古い建物は、水道管の劣化が進んでいると考えられます。
一度業者に状態をチェックしてもらい、水道管の交換も検討をおすすめします。
集合住宅は貯水槽(受水槽)の劣化も疑われる
もし集合住宅で赤い水が出てくる場合、貯水槽が劣化している可能性もあります。
集合住宅は、いったん水を貯水槽へ貯め、水道管を通して各部屋に給水しています。
そのため、貯水槽自体の劣化が進むとサビが蓄積し、赤い水が出る場合もあるのです。
ただ、部屋内の水道管が劣化している可能性も考えられます。
いずれにしても放置せず、一度管理会社に問い合わせてみましょう。
水道から赤い水が出てきた時の対処法
赤い水は直ちに健康への影響がないとはいえ、サビの臭いも混ざっているため、飲用や料理には使用したくないのが本音でしょう。
影響を抑えるためにも、もし赤い水が出てきた時は以下の対処をおすすめします。
まずは数分水を流そう
赤い水が出ている場合、そのまま数分間は水を流し続けましょう。
水を流し続けると、溶け込んだサビが取り除かれ、次第に透明な状態に戻ります。
水を流し続ける対処法は、原因に関わらず最適な手段です。
ただし、水が透明な状態に戻ってもサビ臭さが残る場合があります。
水道代はかさみますが、水が透明になったら臭いを確認し、気になる場合はさらに流し続けましょう。
浄水器を取り付ける
浄水器を取り付けるのもおすすめです。
特に赤い水が断続的に出てくる時は、一時的な対処法として検討の余地があります。
浄水器を取り付ける場合、フィルターがサビを除去可能な製品を選びましょう。
また、フィルターは定期的な交換が必要ですので、その費用も考慮する必要があります。
集合住宅は管理会社に連絡を
集合住宅で赤い水が出た時は、管理会社へ連絡しましょう。
水道管や貯水槽の劣化も疑われるため、一度点検してもらうことをおすすめします。
自分で業者を呼んで確認してもらう方法もありますが、賃貸物件の場合は費用に注意しましょう。
自ら業者を呼ぶと全額自己負担ですが、管理会社へ連絡すれば、費用を負担してもらえることがあります。
水道から赤い水が出てきた時は業者に頼るのがおすすめ
赤い水は一時的な現象で終わるケースも多いですが、何日も続くようなら業者に相談しましょう。
水道管の劣化が進んでいるなど、目に見えない場所で異常が生じている可能性があります。
プロに点検してもらい、適切な手段を講じてもらいましょう。
もし水道管の交換が必要な時は、相見積もりをおすすめします。
水道業者は多数存在しますが、中には法外な費用を請求する悪質業者もあります。
最低でも3〜4社から見積もりを取り、適正な費用を割り出しましょう。