キッチンの排水トラップがない！今すぐ悪臭を防ぐための対処法まとめ
一般的な家庭のキッチンには、排水トラップが取り付けられています。
排水トラップは下水からの悪臭を封じ込め、ハエなどの害虫の侵入を防ぐ役割を持っています。
キッチンを快適に使うためにも欠かせない装置ですが、賃貸物件などでは設置されていない場合もあるのです。
もし排水トラップがない場合、そのままにすると部屋に悪臭が充満するおそれがあります。
害虫の侵入も許してしまうため、対処法を考えるか、水回りの業者に相談してみましょう。
キッチンの排水トラップの役割
キッチンの排水トラップは、非常に重要な働きを担っています。
有無によって衛生環境が様変わりしますので、取り付けていない方は設置をおすすめします。
排水管からの悪臭を遮断する
排水トラップはキッチンの悪臭をシャットアウトする役割を担っています。
下水などの悪臭は、排水管から伝わってきますが、排水トラップはそれを抑え込んでいます。
封水という水を貯め込む構造になっており、一定の水位を保つことで、悪臭を遮断しています。
反対に排水トラップが設置されていない場合、封水を貯められる場所がありません。
臭いが直接排水管を伝ってきますので、キッチンに下水臭が充満するおそれがあります。
ハエなどの害虫の侵入を防ぐ
また、排水トラップはハエなどの害虫の侵入を防止する役割も果たしています。
害虫の侵入経路はさまざまですが、その一つに排水管があるのです。
排水トラップには封水が入っているため、排水管からの害虫の侵入を防止できます。
キッチンに排水トラップがないと、害虫に悩まされる可能性が高まります。
決して好ましい状態とは言えませんので、すぐにでも対処するべきでしょう。
排水トラップにも種類がある
一口に排水トラップとはいっても、さまざまな種類が存在します。
場所によって種類や形状は異なりますが、キッチンでポピュラーなものは次の2タイプです。
・お椀型の「椀トラップ」
・S字やU字型の「管トラップ」
椀トラップは、排水口にお椀型の部品を被せた排水トラップです。
よく見かけるタイプですが、こまめにお椀型の部品を掃除する必要があります。
S字やU字などの管トラップは、排水管の一部を曲げ、封水を貯めるタイプです。
構造がシンプルですが、つまりやすい点に注意を要します。
キッチンの排水トラップがない場合の対処法
キッチンに排水トラップがない場合、そのままにするのは好ましくないでしょう。
悪臭や害虫で悩まされるリスクがあるため、以下の手段で対処することをおすすめします。
新たに排水トラップを設置する
もっとも無難な方法は、新たに排水トラップを設置する手段です。
排水トラップは、排水管の一部を取り替えることで設置できます。
すでに悪臭・害虫で悩んでいる方は、業者に相談してみるとよいでしょう。
排水トラップはあるけど破損しているか、機能していない場合、交換するのもおすすめです。
なお、排水トラップは自分でも交換できますが、工具を揃え、正しい手順で交換する必要があります。
失敗すると水漏れの危険があるため、不安がある方は業者に依頼しましょう。
排水口にフタを設置する
賃貸物件などで排水トラップを設置できない場合、排水口にフタを取り付けてはいかがでしょうか。
排水口カバーと呼ばれるフタ状のアイテムで、簡単に悪臭や害虫の侵入をシャットアウトできます。
排水口ストッパーは、排水口に被せるだけで使える手軽さが魅力です。
一方、水の流れも遮断するため、被せたまま蛇口から水を流さないようにしましょう。
こまめな掃除も大切
悪臭を予防するなら、こまめな掃除も大切です。
排水管に汚れが蓄積すると雑菌が繁殖し、悪臭を放つ場合があります。
害虫も寄り付きにくくなるため、定期的に掃除しましょう。
掃除する際は、液体パイプクリーナーか、重曹とクエン酸（お酢）の使用がおすすめです。
特に重症やクエン酸は消臭効果があるため、悪臭が気になっている方は試してみましょう。
キッチンの排水トラップ交換にかかる費用相場
排水トラップを設置・交換するには費用がかかります。
交換費用の目安は5,000円〜15,000円ですが、業者によって異なります。
もし排水トラップの交換を業者に依頼する場合、必ず見積もりを取ってから決めましょう。
曖昧なまま依頼すると、高額な料金を請求され、トラブルになるおそれがあります。
しっかりと明細・内訳も含めた見積もりを出してもらい、依頼の可否を判断しましょう。
業者とのトラブルを避けたい方は、相見積もりもおすすめです。
複数の業者に見積もりを取り、金額を比較してみましょう。
