水道管が破裂した時の修理代はいくら？火災保険は適用される？
もし水道管が破裂してしまうと、水道代が高くなるのはもちろん、家屋に被害が及ぶおそれもあります。
被害が拡大する前に、速やかな修理が求められますが、修理代が気になる方も多いのではないでしょうか。
水道管が破裂した場合、修理代が生じることは避けられません。
しかし、原因次第では火災保険が適用され、出費を抑制できる可能性があります。
水道管が破裂する原因は？
水道管が破裂することはめったにありませんが、原因は意外と身近なものばかりです。
気が付いたら破裂している可能性もありますので、急に水道代が高くなった時などは注意しましょう。
水道管が劣化している
特に注意しておきたい原因が水道管の劣化です。
水道管の寿命は短く、15年程度と言われています。
実際は、15年以上使用できている家庭が多いものの、経年による劣化は避けられません。
ある日突然亀裂が入り、水が漏れ出す可能性もあるのです。
築年数15年以上の住まいの水道管が破裂した場合、経年劣化を疑ってみましょう。
水道管が地震の衝撃を受けた
地震の影響で水道管が破裂する場合もあります。
大きな揺れによって水道管が衝撃を受け、ひび割れや断裂が起こってしまうためです。
大きな地震の後、水道管が破裂する被害は決して珍しくありません。
不安がある方は、揺れが収まってから自宅の敷地内をチェックしてみましょう。
地面が濡れているなど、徴候が見られた時は業者に相談してみるのもおすすめです。
冬場は凍結が原因で破裂することも
寒い地域では、冬場に凍結が原因で破裂するケースもあります。
地中に埋まっている水道管はまず破裂しませんが、むき出しになっている部分は注意が必要です。
水は凍結すると膨張し、体積が増加します。
そして内部から水道管が圧迫され、破裂してしまうのです。
夜間に急激に冷え込んだ時や、よく氷点下を下回る地域は、特に注意しておきましょう。
水道管が破裂した時の修理代の相場
もし水道管が破裂してしまった時は、一日でも早く業者へ修理を依頼しましょう。
修理費用は破損状況によりますが、1箇所につき2〜3万円が相場です。
ただし、床下の水道管の破裂は3万円以上かかる場合も珍しくありません。
水道管の交換が必要な時も、さらに費用が膨れ上がる可能性があります。
いずれにせよ、水道管の破裂は破損箇所・状態により変わると覚えておきましょう。
修理代の見積もりはしっかり取ること
水道管が破裂した時は早急な修理が必要ですが、必ず費用の見積もりを取るべきです。
修理業者の中には、最初に口頭で格安料金を提示し、後から高額な修理代を請求するところもあります。
確かにすぐ修理してもらうべきですが、修理前に詳しい見積もりを出してもらうことが重要です。
少しでも悪質業者のリスクを避けるなら、水道局指定工事店に相談しましょう。
水道局指定工事店は、お住まいの地域にある水道局の指定を受けている業者です。
地域で長年営業している業者も多いため、安心して依頼できるでしょう。
水道管の破裂修理に火災保険は適用される？
ただ、水道管の修理代は最低でも数万かかるため、出費を抑えたい方が多いと思います。
水災については火災保険でカバーできるケースもありますが、経年劣化や地震が原因の場合、火災保険は適用されません。
自然災害は、火災保険の補償の範囲内ではあるものの、台風や雪などの風災・雪災が対象です。
もし台風が原因で水道管が破裂した時は、補償を受けられる場合があります。
しかし、経年劣化や地震については保険金が下りる可能性が低いでしょう。
水濡れ補償があれば家財の被害をカバーできる
一方、火災保険に水濡れ補償の特約が付いている時は話が別です。
水濡れ補償は、水道管破裂の修理代をカバーできない反面、家財が補償対象になります。
例えば水道管の破裂で家具や家電が壊れた、家が水浸しになったなど、間接的な被害を補償してもらえます。
補償内容によっては凍結も対象に
また、火災保険の補償内容次第では、凍結による水道管破裂が対象になることがあります。
凍結水道管修理費用保険金と呼ばれるもので、水道管が凍結して破損した場合、保険金が支払われます。
凍結水道管修理費用保険金は、保険会社により補償内容・金額が異なります。
加入している火災保険の契約内容をチェックしてみましょう。
