ドブ臭い?薬品臭い?水道水が臭い時の原因・対処法をご紹介
お住まいの地域によっては、水道水が臭いを感じることもあると思います。
いわゆるカルキ臭ですが、単に独特の臭いがするだけで、健康へ被害を及ぼす危険はありません。
しかし、ドブや下水、カビやサビなど、カルキ以外の臭いがしている場合は注意が必要です。
できるだけ早く管轄の水道局や、水道業者へ連絡しましょう。
水道水が臭い時の原因・対処法
一口に水道水の臭いといっても、実にさまざまな臭いの種類があります。
臭いによって原因と対処法が異なりますので、どのような臭いがするかしっかり確認しておきましょう。
カビ臭や生臭い時は季節の影響かも
もし水がカビ臭い・生臭い時は、季節が関係しているかもしれません。
例えば夏の場合、水源となる河川やダムで藻が発生し、カビ臭を発生させることもあります。
秋になると水源に水温の低い水が流れ込み、底の水が押し上げられ、生臭さが発生します。
いずれも不快臭に変わりはありませんが、健康への影響はありません。
ただ、臭いが気になってしまう方も少なくないでしょう。
カビ臭などがする時は、しばらく水を流し続けてみるのがおすすめです。
臭いが緩和されるまで待ってみましょう。
長期間続くようであれば、水道局や業者へ相談する必要があります。
自宅内の配管に何らかのトラブルが生じている可能性が考えられます。
サビの臭いの原因は2つ
水道から鉄サビが出てきたり、サビ臭かったりする場合、原因は主に2つあります。
・長期間水を使用していなかった
・配管が老朽化している
特に多いのは、長期間水を流していなかったことによるサビ臭です。
時間をかけて配管内に鉄サビが蓄積し、臭いを発生させている可能性ああります。
また、配管の老朽化によって配管内にサビが発生しているケースも考えられます。
鉄の配管の耐用年数は15年前後とされるため、特に築年数の古い建物は注意しましょう。
水が錆臭い時は、捨て水するとよいでしょう。
サビ臭さが取れるまで、しばらく水を流し続ける必要があります。
慢性的に発生している場合、配管の本格的な調査を依頼するのもおすすめです。
油臭さはリフォームや配管の交換が原因
油臭がする時は、リフォームや配管の交換が原因と考えられます。
リフォームや配管工事を実施する際、少なからず接着剤やグリスなどが使用されます。
その成分が水に溶けだし、油臭さを発生させているのです。
特にリフォームや配管工事間近の頃は、強い油臭を感じる場合があります。
ただし、時間とともに薄れていきますので、やがて気にならなくなるでしょう。
最適な対処法は捨て水ですが、何ヶ月も続くようであれば注意が必要です。
水道局や配管の工事業者に相談をおすすめします。
ドブ・下水臭は排水トラップをチェック
ドブや下水臭がする時は、排水トラップを確認してみましょう。
排水トラップが乾燥してしまい、下水の臭いが上昇している可能性があります。
特に長い間水道を使っていないと、排水トラップが乾燥します。
おすすめの対処法は排水溝やシンクの掃除です。
できればパイプクリーナーを使用し、臭いの元になるぬめりや汚れをしっかり洗い落としましょう。
改善されないようであれば、業者に高圧洗浄を依頼する必要もあります。
水道水が臭い時は飲まない方が良い?
水道水が臭いと、どうしても飲みたくなくなるのが本音でしょう。
確かに悪臭のする水道水は心理的に避けたくなると思いますが、基本的に飲んでも害はありません。
例えば水がサビ臭かったとしても、主な成分は人間の体に必要な鉄分です。
ある程度捨て水した後なら、気にせずに飲んでも問題ありません。
油臭やカビ臭についても、健康への影響はないとされています。
ただ、気になるようであれば、できるだけ飲料にするのは避けるべきでしょう。
蛇口からドブ臭い水が出る時は要注意
しかし、水道水からドブ・下水の臭いがする時は注意が必要です。
ドブ臭は主に排水トラップから上昇する悪臭が原因ですが、水道水(上水)が臭う時は飲まないようにしましょう。
本来であれば、上水からドブ臭がすることはありません。
配管や蛇口に何らかの問題が発生している可能性があります。
水道水が臭い時は業者に頼るのも一手
水道水から悪臭がするなら、プロに任せてしまうのも手でしょう。
特にドブ・下水の臭いについては、速やかに業者へ相談するのがおすすめです。
業者へ相談すれば、臭いの原因の調査や、必要に応じて対処やアドバイスをしてもらえます。
どうしても臭いが気になる時は、一度相談してみましょう。