キッチン排水口のトラップがない!悪臭・害虫を防ぐポイントとは?
キッチンの排水口は、ゴミ受けの下にお椀のような形状をしたトラップと呼ばれる部品が設置されています。
排水トラップ・椀トラップとも呼ばれており、下水管から上昇する悪臭や、害虫が入り込むことを防止する役割を果たしています。
しかし、何らかの理由で排水口のトラップ自体がなく、ゴミ受けのみといったケースも見られます。
特に賃貸物件では時折見られる光景ですが、トラップがない時は悪臭や害虫の侵入に注意が必要です。
排水口のトラップがないとどうなる?
排水口のトラップがない場合、冒頭で少し述べたトラブルに見舞われる可能性があります。
いずれにせよ、重要な役割を果たす部品ですので、紛失にはくれぐれも注意しましょう。
下水から悪臭が上がってくる
排水トラップが設置されていないと、悪臭に悩まされる機会が増加します。
トラップは封水と合わせ、下水管と伝って上昇する悪臭を防ぐ働きを持っています。
このため、本来なら下水臭くなることはありませんし、たとえ悪臭がしても、排水口周りに原因があることも多いのです。
しかし、トラップが設置されていない場合、下水からの悪臭が大きな問題となります。
ひどい時は、キッチン全体に臭いが充満することもあるでしょう。
排水口を掃除しても臭いが取れない場合、新たにトラップを設置することも検討しましょう。
害虫が入り込む可能性が高くなる
害虫の侵入ルートはいくつかありますが、キッチンの排水口を通ってくる場合もあります。
排水口は盲点かもしれませんが、マンション・アパートなどの集合住宅では特に多い侵入ルートです。
害虫は換気扇やエアコンの通気孔を通って入り込むことも珍しくありません。
しかし、排水口を取ってくる場合も多いため、キッチンで害虫を見かけた時は注意が必要です。
キッチンに排水口トラップがない場合はどうすれば?
賃貸物件などでは、キッチンの排水口にトラップが付いていないこともありますし、紛失してしまった方も中にはいると思います。
ただ、トラップがないと悪臭や害虫被害に見舞われますので、以下の方法で対策を取りましょう。
排水トラップを購入・設置する
まず検討してほしいのは、排水トラップの購入です。
排水口のトラップは、ホームセンターでも販売されており、自分で設置することも不可能ではありません。
特に椀トラップならすぐ取り付けできますので、一度ホームセンターで探してみるとよいでしょう。
トラップの価格は数百円〜数千円で、形状・種類によって異なります。
シンクの形状によっては、適合しないトラップもありますので、事前に形状をチェックしておきましょう。
もし分からない時は、水回りの修理業者へトラップ設置の依頼をおすすめします。
封水を切らさないようにする
応急処置にしかなりませんが、封水を切らさないことも大切です。
特にキッチンの配管がS字やP字型になっている場合、封水切れが悪臭の原因になっている場合もあります。
いずれにせよ、悪臭を防止できますので、こまめに水を流すようにしましょう。
ただし、害虫の侵入を防ぐことはできません。
害虫を防ぎたいのであれば、早めにトラップを設置しましょう。
こまめに排水口を掃除する・ゴミや油を流さない
排水口の掃除も悪臭を抑えるために欠かせません。
できるだけこまめに掃除を行い、清潔な状態を保ちましょう。
また、ゴミや油を流さないことも重要です。
トラップがない場合、配管を伝ってくる悪臭が問題になります。
しかし、配管の中にゴミや油かすが詰まると、悪臭が強くなってしまう可能性があります。
臭いを抑えるためにも、排水口へゴミなどを流さないことが重要です。
悪臭・害虫トラブルでお悩みなら業者にご相談を
排水口のトラップが付いていないと、悪臭や害虫に悩まされてしまいがちです。
ご自身でトラップを購入し、設置する方法もありますが、難しい時は業者へ相談してみましょう。
特にどのトラップを買えばよいのか分からない方は、業者に任せてしまうのがおすすめです。
排水口の形状によっては、自分でトラップを設置するのが難しい場合もあります。
そのような時も、プロに相談してみるとよいでしょう。
なお、業者へトラップの設置を依頼した場合、数千円〜1万円程度の費用がかかります。
費用が気になる方は、事前に見積もりを取っておきましょう。